ー長谷川さんが現在取り組まれている事業について教えてください。
今のミッションは、中小・ベンチャー企業の売り上げ向上に役立つ、新サービスの開発です。
これまでのサービスは、ネット広告やランディングページの制作がメインでした。しかしこれだけでは、中小・ベンチャー企業を支援するのに十分とは言えません。料金面で見ても、媒体に広告を掲載した際に発生する手数料、Webサイトなどの制作費、コンサルティング料などがかかってしまい、すべての企業が支払えるわけではないんです。
そのため、より多くの企業を支援する方法として、メディアを軸に広告やWebサイトの制作とコンサルティングをうまく掛け合わせ、低価格で成果が出せる。そして、当社としても利益がある持続可能な仕組みをつくることに挑戦しています。
その第一弾として、ソウルドアウトのオウンドメディア「LISKUL(リスクル)」をBtoBの中小・ベンチャー企業などに開放し、自社で書いた記事を掲載できるようにする「RentaLISKUL(レンタリスクル)」というサービスを立ち上げました。
ー新サービスはどのような内容ですか。また、中小・ベンチャー企業にどんなメリットがありますか。
月額5万円で、LISKULに記事を無制限で掲載できるサービスです。書いた記事に対し、LISKUL編集部が検索流入数を増やすためのアドバイスをします。また、LISKUL内に企業の資料をダウンロードできるフォームを設け、記事の中からもWebサイトへ誘導できる仕組みになっています。
ユーザーの役に立つコンテンツを発信することでファンを増やし、商品やサービスの購入を促す「コンテンツマーケティング」を低価格で行うことができます。また、書いた記事に対してアクセス数を上げるためのアドバイスも受けられるため、見込み客の獲得に役立ちます。
コンテンツマーケティングでは、SEO(検索エンジン最適化)が重要な集客手段です。今はLISKULの中で「ネット広告」や「ホームページ作成」などのキーワードが上位に来ているので、まずはデジタルマーケティングなどを行うBtoBの会社にサービスを提供したいと考えています。そこから徐々にほかの業種へも範囲を広げる予定です。
▼月間70万PVを超えるWebメディア「LISKUL」
https://liskul.com/
▼『間借りで始めるオウンドメディア、「RentaLISKUL」とはどんなサービス?』
https://www.sold-out.co.jp/soulofsoldout/other/20180720
ー特にメディア領域でサービスを立ち上げたのはどうしてですか。
資産性があるからです。情報発信することで売り上げ向上にコミットする点は広告と同じですが、掲載期間が決まっている広告と違って、メディアは長期にわたって蓄積できるのが特徴です。
さらに、記事の構成などを一緒に考えていくことで、クライアントのユーザー理解が進むと考えています。コンテンツを作ると、ユーザーがどんな立場で何を欲しているか考える力が高められます。中小・ベンチャー企業を支えるうえで、ユーザー理解を深めることは重要だと考えています。