嫌われ役になっても、「会社のため」を貫く。価値ある会社であるために、見守り、導くCFO

プロフェッショナル
2018.10.10
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自分の仕事に誇りを持ち、専門性を追求する。「Professional」では、各領域の専門家に迫ります。今回は、ソウルドアウトの管理領域を管掌する取締役CFOの池村公男さんにお話を伺います。

▼インタビューの模様を動画でもご覧いただけます。

Professional_池村 公男
https://www.sold-out.co.jp/movie/20180920

池村 公男(いけむら たかお)
取締役CFO
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池村 公男(いけむら たかお)
1978年生まれ。2005年に株式会社オプトに入社。営業部長、BI(ビジネスインキュベーション)室長を経て、創業メンバーとして当社に参画。事業統括として広告代理事業の基盤構築に貢献した後、2013年に執行役員CFOへ就任し管理部門を構築。2016年より取締役CFOとして引き続き管理部門を管掌。

事業と両輪で進む、管理部門を統括

ー池村さんの現在の役割を教えてください。

取締役CFOとして、経営企画・経理・人事・法務などの管理部門を幅広く管掌しています。CFOなので、ミッションは「あらゆる手段を通じて企業価値を高めること」です。

当社では、ボードメンバーでチーム経営を行っています。メンバーは全員、事業の存在意義や目的に対するこだわりが強いです。事業として収益を出すことは当然ですが、それ以上に理念に沿っているかどうかを重視します。理念と現実とのギャップに悩まされる日々の繰り返しですが、「社会に求められていることに対して、まじめに取り組んでいれば成長できる」と心底考えている、暑苦しくもかっこいい経営チームです。

その中で私の役割は、率直に言うと、ブレーキ、ストッパーです。攻めに攻めている事業部門のリーダー、メンバーにとっては嫌なこと、面倒なこと、痛いことも、空気を読まずにずけずけと発言しますね(笑)。
事業と管理って、相反関係にあることが多いじゃないですか。シンプルに言うと、どっちの意見も正しいんですよ。ただその中でどちらを取るか、時間軸を変えたりしてバランスをとりながらファシリテーションしています。

ソウルドアウトの基盤を構築

ー池村さんがソウルドアウトに参画されたきっかけは何でしたか。

ロマンを感じたからです。

私は2005年に転職してこの業界にやってきて、ネット広告の急成長期を経験しました。2007年くらいから、巨額な広告予算を持つナショナルクライアントのインターネット広告活用が本格化し、テレビ・新聞・雑誌広告の代わりとして、またはそれらと併用して、積極的に利用されるようになってきました。広告代理店は集中してナショナルクライアントへの営業を行うようになり、メディア各社も連動してナショナルクライアント向けの高単価な広告商品を開発していきました。

そんな中、代表の荻原が「大手企業向けの支援はもう潮流ができた。あとは誰かがやる。だからこそ自分は、中小企業、地方企業を支援したい。インターネットにはその可能性がある」と言ったんです。当時の荻原は、株式会社オプトで数百人の部下を束ねる広告代理事業の担当役員だったのですが、地方企業、中小企業向けに新会社を設立すると目を輝かせながら言い放ちました。

荻原自身も、ベンチャー企業を立ち上げて失敗した経験があるからこそ出てきた言葉でした。私も、中小企業を創業し経営していた父の背中を見ていたので、自分の想いと重なる部分があったんでしょうね。かっこいいな、夢があるなと思って、参画を決めました。

ーそこから現在の仕事に至るまでは、どんな経緯がありましたか。

設立後3年間は、営業に尽力しました。荻原、山家、細井、伊藤と私の主要メンバー5人で、「5人会議」と称して毎朝30分のミーティングを開いていましたね。情報を共有し、24時間以内に素早い意思決定をすることで、現場の動きが滞らないようにするためです。この時期は、常に工事中で、毎日いろいろなことが起きて刺激がいっぱいでした(笑)。

その中で私は、1年目に仕入や運用、社内の導線やルール設計、基幹システム導入などの事業システムを整備し会社の基盤を整えていきました。2年目からは、長期計画で会社がどこまでスケールできるかを考えるなど、営業を含めた事業全体を管掌していました。その後、代表の荻原から「経理財務出身者ではなく、事業トップの経験者がCFOを務める時代がやってくる」と煽られ(笑)、事業部門のトップから管理部門のトップへと転身しました。

これまでずっと営業をしていて管理はやったことがありませんでしたから、当然、新たにいろいろな知識が必要で、文字通り寝る間を惜しんで知識や情報を頭に叩き込みました。ある研究では、「成長のために必要なのは経験が7割、アドバイスが2割、研修が1割」という結果が出ており、「7・2・1の法則」と呼ばれているそうです。これを見て、「何事も経験が大切で、座学はあまり効果がない」という結論に至る人は多いかもしれません。しかし、この法則を知った時に私が感じたのは、「知識の7倍しか経験からは学べない」ということでした。経験だけでは成長の度合いは知れている。だから、知識は本当に大切だということに気付き、先輩に話を聞きに行ったり本を読んだり、とにかく勉強しましたね。

その後、新卒採用に力を入れました。2014年に、当時社員が70人前後だったのに対し、新卒2期生として40人を迎え入れました。ある人には「この40人がどう成長するかで会社の未来が決まる」とまで言われ、背筋がピンと伸びました。相当な強い覚悟が必要でしたが、経営陣で話し合い、この新卒採用を決断したことが会社を強くしてくれたと思っています。彼らを採用するとき、「まだまだ知られていないソウルドアウトにキャリア1年目で入ってくれる人たちのために、彼らが社員として、ビジネスパーソンとして、人として優れた存在になれるように、やれることは全部やろうね」と誓い合ったことは今でも覚えていますし、その責任感を持ち続けています。

また、2013年には電通と、2016年にはヤフーと業務提携を締結しました。両社とも日本の広告業界を引っ張る存在なので、彼らに「組みたい」と思ってもらえる当社の仲間たちが誇らしかったです。

この時期、会社を今後どうスケールしていくかを議論していました。外部にも相談するうちにIPOという選択肢が出てきて、本格的に準備を始めたんです。経営陣で目指すゴールの言葉合わせができていたため、強かったと思いますね。2016年は1年間準備に充てました。

そして2017年7月には、東証マザーズ上場を実現させることができました。「何のために上場するのか」「本当に上場を目指すべきなのか」を経営陣ととことん議論したことを鮮明に覚えています。実際に上場を目指すことを決めた後は、CFOに転身してからの1年間を超える知識の習得を求められましたが、今となってはそれもいい経験です。

ー特に池村さんの印象に残っている仕事について教えてください。

東証マザーズ上場です。

私は27歳で転職し、35歳で大きなキャリアチェンジを経験しました。当社以外の常識を知っていたことや、当社の属する市場や事業領域について隅々まで知っていたことは、上場申請から承認までの一連のプロセスにおいてとても活きたと思います。

自身の経験からも、優秀な社員にはどんどんキャリアチェンジに挑戦してほしいと考えています。「キャリアチェンジするとキャリアがゼロになる」というような声を後輩社員からよく聞きますが、それでゼロになってしまうようなキャリアは、いずれにせよ数年経ったら無効化されてしまいます。
キャリアを変えることで視野が広くなり、自身の経験を構造的に整理する「コト」ができ、いろいろな「コト」が繋がり、結果として視座が高まります。仕事のやりがいや自身の価値が高まっていくという好循環がもっともっと社内でも生まれればいいなと思っています。

求めたロマンの道を進み続ける

ー最後に、今後の会社の展望と、その中での池村さんのビジョンを教えてください。

「地方企業や中小企業が元気になれば、日本は元気になる!」、「中小企業の方が生産性が高くて報酬が高い、中小企業で働くことはかっこいい!」、「東京へ出ていかなくても、生まれ育った地方都市に本気で仕事に打ち込める成長企業がたくさんある!」。そんな世界の実現を目指し、一歩一歩愚直に、地道に、自分にできることをやっていきます。

この10年で、スマホの普及とともに一気にマーケティングの対象者は拡大しました。ITに詳しく、インターネットを使って成長している企業も増えています。ソウルドアウトとしては、会社をスケールさせ、支援できるお客様を増やしていきたいです。

私個人としては、役割のこだわりはあまりないため、必要とされることへコミットし続けることで、経験を積んでいければと、柔軟に考えています。社会へ提供できる価値の体積をもっと大きくし、関わる人たちを強く、元気にしていきたいです。

Private talk

ここ数年、釣りに凝っています。特にヤリイカ(スルメイカ)、アジ、タチウオが好きですね。去年一昨年と、釣りを通じてちょっとした親孝行をしてみました。年末に釣りに行った天然真鯛を、長生きして欲しいという想いを込めて、1月1日に尾頭付きの塩焼きで両親と一緒に食べるんです。天然真鯛×親孝行ツアーに参加したい方、いたら声をかけてくださいね!一緒に行きましょう!その時期はイナダもたくさん釣れるので、楽しいですよ!(震えるくらい寒いですけど(笑))

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