Webマーケティング人材の教育支援を追求する「熱意」の人

プロフェッショナル
2018.03.20
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自分の仕事に誇りを持ち、専門性を追求する。「Professional」では、各領域の専門家に迫ります。今回は、Webマーケティング人材育成のスペシャリスト、株式会社サーチライフ教育支援部・専任部長の竹谷力さんにお話を伺います。

▼インタビューの模様を動画でもご覧いただけます。

Professional_竹谷 力
https://www.sold-out.co.jp/movie/20180328_0

竹谷 力(たけだに りき)
株式会社サーチライフ教育支援部専任部長
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竹谷 力(たけだに りき)
2013年、サーチライフに中途入社。入社後、教育支援部にて教育支援活動を開始。eラーニング学習『ジッセン!』の立ち上げや講座開発に貢献。2017年に教育支援部・専任部長に着任し、Yahoo!やGoogleのパートナー企業への講師役の他、リクルートマネジメントスクール、SMBCコンサルティングなどで講座を受け持つ。年間登壇回数は280回を超え、これまで教えた受講生はのべ10,000名を超える。

Webマーケティング人材を育てる「先生」

ー名刺に「プロフェッサー」とありますが、どんなお仕事をされているんでしょうか。

僕の仕事は、お客様のWebマーケティング人材育成のお手伝いをすることです。実際に企業などに赴き講演する講師派遣型研修「ジッセン! プログラム」や、オンライン上でいつでも好きな場所で学習できるeラーニングサービス「ジッセン! オンライン」などの講師を務めています。また、それに連なる講義資料の制作やオンライン動画の企画・制作も行なっています。

僕が所属するサーチライフは、全国の広告会社やその取引先企業のマーケティング支援をしています。具体的には、リスティング広告などインターネット広告の運用代行や、広告企画の提案、商材の開発支援、そしてWebマーケティングの教育支援を行なっていて、僕はその中で、教育事業を専門に担当しています。

教育事業では、デジタルマーケティング人材育成サービス「ジッセン!」を運営しています。サービスの特徴として、会社の課題に合わせて教育研修プログラムを独自に開発するという点があります。会社が求める人物像を育成するためにどういう支援が必要とされているのか、しっかりヒアリングをして教育課題を抽出したうえでオリジナルの人材育成プランを作ります。これには講師派遣型研修だけでなく、eラーニングなども含まれ、企業ごとに期間・内容はすべて異なります。

講師派遣型研修「ジッセン! プログラム」では、出来上がったプランに基づき、講師が対面で講座や演習を実施します。僕は日本全国で講演し、昨年は1年間で286回登壇しました。

デジタルマーケティングの講義をオンライン受講できるeラーニング「ジッセン! オンライン」では、表面的な知識の習得で終わるのではなく、業務で学びを生かせるように、常時200以上の講座が公開されています。基礎知識から実践的なノウハウまで、内容もさまざま。地方に住んでいる方や、会社でなく個人で利用したい方など、幅広く利用されています。講師としては、Webマーケティングに特化した講座を主に担当しています。

▼「ジッセン! オンライン」
https://jissen.me/

ーWebマーケティング人材育成のプロフェッショナルということですね。ちなみに、育成後の理想は、どんな状態なのでしょうか。

僕たちが理想とするのは「自立自走型人材」、つまりは、自分で考え行動できる人ですね。Webマーケティング業界は人材不足が深刻で、どこの企業でも即戦力が求められている状態です。例えば広告代理店なら、広告主との話し合いできちんと課題を抽出し、プランニングから運用、改善まで行い、利益をあげることができる人材が必要です。講座を受けた後、いち早く活躍できることが理想ですね。

講演させていただく企業は、中小・ベンチャー企業から大企業まで幅広く、インターネットに特化した広告代理店や、マスメディアからネットメディアへの切り替えを図っている会社などさまざまですが、受講者のほとんどが未経験者です。そこから即戦力へ成長するのは確かに難しい。しかしサーチライフには、広告の運用代行を中心に、蓄積してきたノウハウや事例があるので、現場の声や実際に出てきた問題点などを集めてプログラム化することで、受講者がいち早く実践で活躍できるよう、サポートしています。

一度は離れた教師の道、人に教える喜びを再認識

ー竹谷さんはどのような背景で今の仕事に携わることになったのでしょう。

もともと、高校までは教員を目指していたんですよ。人に何かを教えた時に、相手が喜んだ顔を見るのが好きで、慕っていた先生方からも「君は人に教えるのがうまいから、教師に向いていると思うよ」と言われて、自分でもそうかなと思っていたんです。でも大学に行くと興味が移り変わっていって、結局卒業後は広告代理店に就職しました。そこで初めてインターネット広告に触れ、運用を任されたんです。広告の運用は難しく、いろいろな商材の試行錯誤を重ねました。

その会社もマーケティング人材は不足していて、僕が新入社員の教育担当になったんです。指導する中で、人に何かを教える喜びが蘇ってきました。「わからない」と曇っていた顔が明るくなっていくのを見ると、達成感があるんです。自分が何かを伝えることで、誰かの悩みに寄り添い、解決することができる。もともと教師になりたかった想いとも近く、これが自分にとってやりがいを感じる仕事なんだと気がつきました。

そんな時、サーチライフの教育部門立ち上げの話をいただきました。自分と同じようにインターネット広告の運用に悩む人に寄り添い、支援したいと思い、教育事業に携わることに決めました。

「熱意」があるから相手に届く

ー講演などで人材教育に携わるとき、心掛けていることはありますか。

まず、Webマーケティングという手段にとらわれず、「なぜ学ぶのか」という目的を考えてもらうことです。インターネット広告を出したから必ず物が売れるというのは間違いで、手法だけ学んでいたのでは失敗する確率が高くなってしまいます。そうならないためにも、目的や理由を明確にして講義に臨んでもらうようにしていますね。

それを踏まえたうえで、特に大切にしていることが3つあります。一番大事にしているのは、熱意とサービス精神を持つことです。人に何かを理解してほしくても、熱意がないと伝わりません。伝えたいという思いを持っているから、相手に振り返ってもらえるのだと思っています。

次に、自信と勇気を持つこと。数多く講演していても、実は毎回緊張しているんですよ。でも、見るからに弱々しい人の言うことは聞きたくならないじゃないですか。信じてついていこうと思っていただけるよう、堂々と話すようにしています。

最後に、講演中はすべてのことに対して意図を持って行動するようにしています。その場をコントロールできるのは講師だけなので、動きひとつとっても受講者にわかりやすいよう心掛けています。

他にも、Webマーケティングは変遷の激しい領域なので、実務面では情報収集を大事にしています。最新の情報が出たらまずは自分で触ってみますし、専門の媒体を読み、分野に詳しい方とセッションすることで、常に新しい情報を仕入れるようにしています。

ー数多くのWebマーケティング人材教育に携わる中で、どんな仕事が印象に残っていますか。

一番印象深かったのは、地方で講演をした後、受講者の方から「竹谷さん、会いたかったです!」と言っていただいたことです。その方は事前に「ジッセン! オンライン」で僕の講義動画を見て、自分で勉強されていたんです。その後反転学習として理解を深めるために講演を聞いてくださいました。オンラインで講義を見て、有名人でもなんでもないのに自分に会いに来てくれる人がいる。そのことがすごく嬉しかったですし、内容をきちんと理解し、学習してくれている人がいるんだと実感できました。

仕事柄、全国各地で講演するため、移動の時間が長く、新幹線や飛行機の中は講演の準備に追われています。それぞれの企業の課題に応えられるよう、情報を集めたり、資料の制作をしたり。全国を飛び回って、1日に複数回講演をして、正直、大変なこともあります。それでも、生の声が聞けて喜ぶ顔が見られたことで、それまで以上にやりがいが増しましたね。

熱意を絶やさず、人材教育のスペシャリストを目指す

ー最後に、将来のビジョンについてお聞きしたいと思います。今後のWebマーケティング業界はどうなっていくでしょうか。また、竹谷さんはその中でどうなっていきたいですか。

これからのビジネスパーソンにとって、Webマーケティングのスキルは必須になります。Webマーケティングの業界自体はまだ成長段階。人材不足はさらに深刻化するでしょう。その中で、デジタル人材育成の必要性はさらに増していくはずです。僕たちは、Webマーケティングの人材育成をサポートする会社としてさらに成長し、国内No.1を目指します。

そのためには、講師の育成が必要です。僕自身は今後も現場で登壇し続けたいと考えていますが、自分一人では教えられる人数に限界があります。企業のニーズに応えるために、熱意とオリジナリティを持った、教える側の人間の教育も強化していきたいと思っています。

また、今の研修プログラムだと、まだまだ受講者の事後の変化が見えにくいところがあります。受講者の1か月後、3か月後の変化を追えるようにして、よりよいサポート体制を整えていきたいという思いもあります。

これまでもこれからも、自分の仕事を嫌だと思うことはありません。僕は「熱意ある人材が竹谷力だ」と思っています。講演を重ねていくことが自分のモチベーションに繋がりますし、講演を通して目の前の人の成長を見届けられることが僕の喜びであり、働く意義でもあります。これからもこの思いを持ち続け、一人でも多くのWebマーケティング人材を育てていきたいと思います。

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