Instagramの活用で五百円からでも始められる、モバイルユーザーの「ファン」獲得

トーク
2020.01.06
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「中小・ベンチャー企業が咲き誇る国へ」。ソウルドアウトでは、この志をともにするパートナーとの共創に取り組んでいます。「TALK」ではソウルドアウト社員と、志をともにするパートナー企業のみなさまの対談をお届けします。今回は、フェイスブック ジャパン執行役員でSMB(中堅・中小企業)事業統括の井上英樹さんと、ソウルドアウトでInstagramを活用したマーケティング支援を担当している、ビジネスソリューション本部部長の穴田星児さんにお話を伺います。

 

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井上 英樹(いのうえ ひでき)
Facebook Japan 株式会社 執行役員 SMB 事業統括
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井上 英樹(いのうえ ひでき)
中小規模の企業に向けて、FacebookやInstagramのビジネス活用・広告出稿をサポートするチームを統括。Facebook入社以前は、米国デルの日本法人及びデル・アジアパシフィックにて広告宣伝本部長、ダイレクト営業本部長、リテール営業本部長などの要職を歴任。
穴田 星児(あなだ せいじ)
ソウルドアウト株式会社 ビジネスソリューション本部 メディアソリューション部 部長
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穴田 星児(あなだ せいじ)
BPOベンダー、インターネット広告サービスを展開するグローバル企業を経て、2016年ソウルドアウト株式会社に入社。現在はビジネスソリューション本部メディアソリューション部で部長を務め、中小・ベンチャー企業へのFacebook・Instagramを活用したマーケティング支援をメインで担当。

スマホ時代に中小・ベンチャー企業がInstagramを活用すべき4つの理由

ー2014年に日本語版がリリースされたInstagramですが、改めてどんなものなのか教えてください。

井上
写真や動画を投稿し、無料で世界中の人とシェアできるサービスです。リリースされて1年足らずで投稿された写真の数は1億点を突破し、世界中で話題になりました。日本でも、多くの利用者数を誇り、2019年3月時点で国内の月間アクティブユーザーは3,300万人を越えています。少し前までは女性の利用者が多い印象があったかと思いますが、最近では男女問わず利用されるサービスになっています。

現在は、多くの人がスマホやタブレットであらゆることを済ませるようになってきました。Instagramは写真や動画の撮影・投稿から他利用者の投稿のチェックまで全てスマホで完結でき、モバイル化が進んだ世の中のニーズにマッチしていると言えます。だからこそ、ここまで利用者数を伸ばすことができたと思いますし、これからも利用者数はさらに増えていくと思います。

ー中小・ベンチャー企業のInstagram活用の現状を教えてください。

穴田:
Facebook広告と連動して、Instagram広告を利用する企業は多いですが、オーガニック検索※1での流入が期待できる公式アカウントの開設・利用についてはまだまだ取り組めていない企業がほとんどです。コスメやアパレルなど、写真映えし、配信するモノのイメージがしやすい業界以外は、実際にどんな風にInstagramの公式アカウントの活用をすれば良いのか、わからないのだと思います。

ー中小・ベンチャー企業にとってInstagramはどのように活用できるのでしょうか。

井上
モバイル化が進み、消費者が情報収集をスマホで行うようになったからこそ、企業はモバイルユーザー向けのマーケティング施策を強化することが重要です。それにより、これまでリーチできなかったような潜在層にもアプローチできる可能性があるのです。その手法として、サービスを利用する利用者のほぼ100%がモバイルユーザーであるInstagramは有効です。

中小・ベンチャー企業だからこそ、Instagramを使うべき理由は大きく4つあります。まず1つ目は、公式アカウントの開設が無料でできること。2つ目はスマホ1台あれば専門知識が無い一般の社員でも簡単にはじめられるという手軽さ。3つ目は、それまで地元地域に限定されていた商圏をインターネットを利用して日本全国や海外にまで広げられる可能性があること。そして4つ目は、広告を出稿する場合でも少額、たとえば五百円からからスタートできることです。例えば数千円で広告を出稿し、その結果を見ながら試していくことも可能です。

ーマーケティングにおいて、Facebookと比較したInstagramの違いは何でしょうか。

穴田:
Instagramは利用者同士が好きな人や好きなものとつながるプラットフォームであり、ビジネスシーンの利用が多いFacebookと違い、プライベートシーンでの利用がメインです。そのため、企業からすると、商品や自社のことを好きになってもらうためのアプローチがしやすく、純度の高いファンを獲得しやすい傾向があります。ファンになってくれた人は、自社の商品やサービスについて個人のアカウントで拡散してくれるので、企業が広告を出さなくても、認知が広がることになります。
 

広告費を抑えつつ、効率よくファンを増やすことが可能に

ーInstagramを活用して成果が上がった具体的な事例があれば教えて下さい。

井上
公式アカウント利用と広告配信を併用してファンを獲得した神戸のコーヒーショップさんがいらっしゃいます。ご夫婦で夢だったコーヒーショップをオープンされたばかりで、お客様を増やすために目を付けて下さったのがInstagramでした。おすすめのコーヒーやスイーツの写真でお店の世界観を伝え、営業時間などの情報も交えて定期的に投稿し続け、少しずつファンを作っていったんです。

その後、広告も活用頂いたのですが、実際に来店の可能性が高いと思われるお店の半径5km以内という商圏に絞って配信したのが成功のポイントでした。約2万円の予算で40,000人以上にリーチすることができたうえ、一般的なチラシなどと比較してリーチ単価※2は12分の1に抑えられたそうです。

別の活用事例では、インバウンドの外国人観光客をターゲットにした福岡のラーメン屋さんがあります。日本へ旅行に来ていて英語を使用している利用者だけに絞って広告配信を行いました。結果、観光客のトラフィック※3は1.6倍に、コスト効率も約42%向上しました。英語で投稿をする必要はありますが、インバウンド観光客向けのアプローチはこの例以外でも多く活用されはじめている有効な手法ですね。

穴田:
また、最近ではInstagramストーリーズ広告※3の活用も有効になってきてますよね。ある女性系商材の広告のクリック率※5が、フィード配信※6と比較して約20倍まで伸びたことがありました。

ストーリーズが出始めたころ社内の若手社員がプライベートで使っていて、面白そうだったので、試しに自分達で広告を作り、配信してみたのがきっかけでした。ストーリーズの場合、みなさん連続して見る傾向にあるのでフィード配信※6よりもクリックに繋がりやすいということが分かったんです。

さらに、Instagramは必ずしも商品やお店の紹介だけではなく、採用にも活用できます。例えば、とある採用支援会社では、Instagramのストーリーズを積極的に活用しています。お店のスタッフの誕生日祝いなど他愛もない日常を投稿しているだけでも職場環境が垣間見え、共感を得ることができています。

いずれの事例も、初期コストは少額ですが、リーチ単価※2やトラフィック※3、クリック率※5など大きく改善されています。まだ情報が届けられていなかった利用者にリーチでき、会社や商品のファンになってもらいやすいのは、Instagramならではの特性だと思っています。
 

まずはとにかく使ってみて、ユーザー心理を知るべき

ー具体的にInstagramをどのように活用していけば良いのでしょうか?

穴田:
実際の活用方法は、公式アカウント利用と広告配信の2通りです。公式アカウント利用とは、まずは公式アカウントを作り、日常的に動画や画像を投稿したりコメントすることで利用者とのコミュニケーション手段として活用すること。一方で広告配信は、費用をかけることでリスティングなどと同様に自社に興味のありそうな利用者へ広告を配信することです。Instagramには約3,300万人のアクティブユーザーがいるので、公式アカウントを作るだけでもオーガニック検索※1から利用者との接触機会を増やすことが可能です。

ー具体的なInstagram活用のステップやポイントを教えて下さい。

井上
広告や公式アカウント利用を始めるさらに一歩手前のアクションとして、とにかくまず自分で使ってみることが何より大切だと思います。

個人でInstagramアカウントを作り、実際に自分が好きなお店をフォローしたり、利用者として何か投稿してみて下さい。Instagramはビジュアルのプラットフォームなので、写真や動画を投稿するだけで手軽に始められると思いますし、先ほど穴田さんもおっしゃっていたストーリーズは、24時間で投稿が消えてしまうので投稿するハードルも低いかと思います。

自分が利用者になることで、ハッシュタグの使われ方や競合の投稿の傾向、好まれるクリエイティブなど参考になる部分がたくさん見えてくるはずです。

穴田:
若い人は日常的に使っていても、世代的に地方の経営者さんなどは使ったことがないケースも多いですよね。SNS慣れしていない方こそ、苦手意識を払拭してまずは体験して感覚をつかむというアクションを起こしていただきたいです。その上で、企業やお店の公式アカウントを作ってみることをお勧めします。

公式アカウントの開設、利用自体には特別な知識は必要ありません。また、無料で行えるので、気軽に始められます。少額から広告も出せるので、始めるハードルは非常に低いです。

公式アカウントを作ってみて、その効果を実感し、もっと効率的な運営を行いたいと思われたお客様に対しては、弊社が持つノウハウをご提供することも可能です。タグの利用の仕方や、これまで蓄積してきたデータや経験をもとに利用者に響くクリエイティブ制作のノウハウなどアドバイスさせていただきます。
 

誰もが当たり前にマーケティングに取り組める世界に

ー最後に、今後の展望を教えて下さい。

井上
これからは、誰もが当たり前にマーケティングに取り組めるような環境作りに取り組んでいきたいですね。一昔前は「マーケティング」と言えば、予算のある大企業や専門知識がある人がいないと実施することが難しいと捉えられていました。しかし、モバイルの時代では、マーケターとしての知識がない一般のスタッフでも、スマホ一つでInstagramを使ったファンづくりができるようになりました。だからこそ、その気軽さ、有効性を知ってもらい、マーケティングが特別なものではなく、より多くの方々に取り組んでいただける環境を作れればと思います。

少しでもその後押しをしたいという思いから「その先へ with Facebook」という中堅・中小企業を支援するコンセプトのサイトを立ち上げました。公式アカウントの作成から効果的なコミュニケーション手法などを、オンライン上で無料で学習できる仕組みです。ぜひマーケティングにトライする第一歩として役立てていただきたいですね。

穴田:
ソウルドアウトとしても、中小・ベンチャー企業のサポート面において、今後は広告だけでなく公式アカウント利用のサポートにも力を入れ、ファンベースマーケティングを支援していきたいと考えています。

井上
中小・ベンチャー企業のお役に立てるよう、Instagramをファンベースマーケティングに有効なサービスとして、磨いていきたと思います。

 

※1 オーガニック検索:検索結果画面に表示されるURLのリストのうち、リスティング広告などの広告枠を含まない部分を指す
※2 リーチ単価:消費者に1回投稿を見てもらうのにかかる費用
※3 トラフィック:消費者に広告などをクリックしてもらい、自社のサイトなどへと誘導すること
※4 Instagramストーリーズ広告:Instagram内で利用できる広告枠の一つ
※5 クリック率:表示された数のうちクリックされた回数の割合
※6 フィード配信:SNSの配信欄に情報を配信すること(ここではInstagramでの配信)
 

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