地方中小企業のDX支援を担うリーディングカンパニーへ。 アンドデジタルの「勝負の一年」がはじまります。

トーク
2021.07.01
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荒波修(あらなみおさむ)
ソウルドアウト株式会社 代表取締役社長CEO
伊藤雄剛(いとうゆうごう)
アンドデジタル株式会社代表取締役

より小規模な地方中小企業の成長にコミットするために

――アンドデジタルを立ち上げた経緯を、改めて教えてください。

荒波:アンドデジタルの主力事業であるデジタルインテグレーション事業、DX教育事業、DX人材事業は、今まで異なるグループ会社が担ってきたものです。具体的にはソウルドアウトの「SOカシカ」事業、SO technologiesの「ジッセン!」事業、グロウスギアの人材事業ですね。ただし「SOカシカ」と「ジッセン!」は、各社のなかで必ずしも中核となる事業ではありませんでした。グロウスギアの人材事業にしても、市場において存在感を発揮できていたかというと、残念ながらそうではなかった。

一方で、これからの10年で、デジタル市場におけるデジタルインテグレーション事業、DX教育事業、DX人材事業の需要が拡大していくことは明らかです。というよりも、そうならなければ、地方の中小企業の成長はあり得ないと言ってもいい。同時に、この3事業はバラバラに存在するのではなく、互いにポジティブなシナジーを与え合う関係性にあります。

こうした背景を踏まえて、グロウスギアを運営主体としてデジタルインテグレーション事業、DX教育事業、DX人材事業をひとつのカンパニーに集約しよう、というのが立ち上げの大まかな経緯です。社名も変更しDXカンパニーとして新たなチャレンジをしてみよう、と。その舵取りを託したのが伊藤です。
 

荒波

 

伊藤:私としては「より小規模な地方の中小企業の成長にコミットしたい」という想いが昔からあって。これまでソウルドアウトは、インターネット広告の代理店として中小企業を支えてきました。しかし、ネット広告にまとまった予算を投資できる中小企業は、そう多くはありません。私がソウルドアウトで働くなかでも、デジタルマーケティングで成果が最大化するフェーズに至っていない企業の支援は十分にできていない印象がありました。

そこでアンドデジタルでは、より小規模な地方中小企業にフォーカスをあて、彼らのデジタルシフトを支援していきたいと思っています。地方中小企業のデジタルシフトが進めば、世の中も大きく変わるはず。個人的にも、とてもワクワクするテーマです。
 

デジタルの力で、中小企業も消費者もハッピーに


――ちなみにアンドデジタルという社名も、伊藤さんの考案ですか?

伊藤:そうですね。地方中小企業のデジタル化に「伴走」する。そんな意味を込めて、「アンドデジタル」と名付けました。けれど、当初は反対意見も意外と多くて……。

荒波:「どのカンパニーも多かれ少なかれデジタルに関わっているのに、なんでアンドデジタルだけが『デジタル』を名乗るんだ」とかね。

伊藤:そういう声を聞いて、私は別の名前も考えはじめていたんです。けれど荒波さんが「伊藤くん、ここはちゃんと意見を通すべきだよ」と背中を押してくれて。

荒波:やっぱり創業者の想いというのは、事業の核になる部分だし、将来的にはそれが会社の競争力になってくると思うんです。ちなみにロゴにも伊藤くんの想いが詰まっているので、そこもぜひ説明してほしいです。

伊藤:ポイントは「&」にあしらわれた、青緑色の3本ラインです。青緑色をチョイスしたのは、「生命の源」である水を象徴する青色と、「喜び」を象徴する黄色を混ぜて生まれる色だから。つまり、企業活動の「生命の源」であるデジタルの力で、中小企業の成長という「喜び」を生み出したい。そんな想いを込めたカラーリングです。

3本のラインはそれぞれ「経営者とともにある」「企業の底力を引き出し成長させる」「消費者の、関わる人すべての喜びを生み出す」という強い意志を示しています。特に大切なのが、三本のうちの一本を「消費者と関わる人すべて」としたこと。というのも、これまで私たちはクライアントである中小企業を成長させることで頭がいっぱいでした。しかし、これからの時代はそれだけではダメだと思っていて。企業の先にいる、消費者の皆さまの幸せまで私たちは責任を負っている。そんな決意をロゴには込めています。

対談

 

「ジッセン! DX」をセンターピンに、3事業のシナジーを創出する

――より具体的にはデジタルインテグレーション、DX教育、DX人材の3事業を、どのように展開させていくのでしょう?

伊藤:デジタルシフトには3つのステップが必要です。まずはデジタルツールを導入し、データを蓄積していくフェーズ。ここを支援するのがインテグレーション事業です。なかでもコロナ禍によって急速なデジタル化が求められる営業・マーケティングの領域で、業務横断的にデータを可視化していかなければ、合理的な経営判断は不可能です。そうした課題感を抱える中小企業にとって、複数のSaaSツールを統合して分析できる「SOカシカ」は、大きな武器となるでしょう。

その次にくるのが、蓄積したデータを利活用するフェーズです。ここで大切なのは、業務全体のデジタル化を支えられる人材を社内で育てること。私たちは「ジッセン!」のノウハウを生かしつつ、より包括的なDX人材教育サービス「ジッセン! DX」を展開することで、それをサポートしていきたいと考えています。

最後が、デジタルツールの利活用を実行・運用・検証していくフェーズです。ここで欠かせないのは、PDCAを回すことのできるCxOクラスの人材ですね。ところが、こうした人材は一朝一夕には育ちません。そこで私たちが適切なDX人材の派遣・紹介を担っていきます。いずれは「ジッセン! DX」などで育てた人材を、派遣・紹介することで、シナジーを生み出していければと目論んでいます。

――なるほど。3つのフェーズが、それぞれの事業に対応しているのですね。ちなみに、現在、特に力を入れている事業はありますか?

荒波:他事業との相乗効果を考えると、まずは教育事業。これまでマーケティング人材の育成に特化してきた「ジッセン!」を、より幅広いDX人材の育成を担う「ジッセン! DX」へと、一刻も早く進化させたい。アンドデジタルの成長のために外すことのできないセンターピンです。

伊藤:「ジッセン! DX」は、DXに必要とされるマーケティング、デジタル、テクノロジー、カスタマーエクスペリエンスの4領域の人材を育成できるサービスとして展開していく予定です。ポジションもオペレーターに限らず、ディレクター、プロデューサー、マネージャークラスの人材まで育てられるコースを用意します。

これはかなりチャレンジングな取り組みです。DX人材の育成サービスは、大企業向けのものでも未だに決定版といえるものは生まれていませんからね。それを私たちは中小企業向けのサービスとしてやってのけようというわけです。

もちろん、勝算はあります。「ジッセン! 」の会員数は約15万人。デジタルマーケティングのオンライン研修サービスとしては、国内でも最大規模のものです。私たちはこのノウハウを最大限に活用した上で、国内外の最新のEduTechの事例も取り入れながら、ラーニングエクスペリエンスを大幅にアップデートしたい。11月のローンチを目指して、急ピッチで開発を進めています。
 

ソウルドアウトグループから、粒ぞろいの人材を揃えました

――そうしたアンドデジタルの事業を支えているメンバーについて教えてください。

伊藤:今のところ社員は40名ほどです。営業を担うのは、広告支援領域などでエース級の成果を挙げていたメンバーたち。これまで数十人の部下を従えていたような人たちが、今は自ら毎日テレアポをして、直筆の手紙を書いてくれている。リーダーとして営業チームをまとめ上げている津田を筆頭に、その愚直な努力には頭が下がります。

荒波:高知県四万十市にあるオペレーション本部を拠点とする、データサイエンスチームの活躍にも、目を見張るものがあります。

伊藤:そうですね。データの収集やBI(ビジネスインテリジェンス)の設計・構築を担うデータサイエンスチームは、四万十を中心に全国各地でリモートで働いています。このチームの特徴をひと言でいうなら、とにかくデジタル知識が非常に高い。センター長の堀川をはじめ、みんな、デジタル・データスキルがずば抜けています。
そうした現場メンバーの優秀さもさることながら、管理職に経験豊富でユニークなメンバーが揃っていることも心強いですね。例えば、CROの中里は、営業・マーケーティングに関しての知識と経験が豊富で、体系的・論理的にカンパニーの営業戦略を描くことが、ものすごく上手い。それを戦術としてしっかり実行される様に、オペレーションフェーズにまでロジカルに落とし込んでくれるのが、COOの菊池。ほかにも私の尊敬する経営者でDX教育事業の管掌役員でもある山中さん、グロウスギアの代表も務めていた人材事業のプロである猿橋さんを含めた4名には、いつも助けて頂いており感謝しかありません。

伊藤雄剛

恐れるのは失敗ではなく、チャレンジしないこと

――DXカンパニーの立ち上げから、約3ヶ月。DXカンパニーとしてのカルチャーは根付いてきましたか?

伊藤:今まさにそれをつくっている真っ最中です。4月には「Be max to speed , to challenge , to crew」という行動規範も定めました。この行動規範は新規事業において、重要な意味を持ちます。まずは、とにかくスピード感を持ち、行動すること。その上で、限界を自分で設定せずに、未知の事にチャレンジすることを推奨しています。たとえ失敗したとしてもチャレンジしたことを高く評価する。と、そうハッキリと伝えています。あとは「to crew」、つまり仲間のために一体感を持って働こう、ということです。新規事業は、ないものだらけ。その中で大事なことは、相互で自分の領域だけに留まらずに、仲間を助けること。その助け合う過程で仲間との真の結束が生まれます。仕事をしていく上で、最も重要なことですね。

荒波:もちろんソウルドアウトグループ全体のパーパスや存在意義は不変のもので、どのカンパニーであろうと、共通して意識していてほしい。一方で、カンパニーごとにビジネスの性質やスピード感は異なるので、求められる規範やカルチャーも微妙に変わってきます。アンドデジタルでも、独自の規範やカルチャーが少しずつ形になりつつあるように見えます。

伊藤:とはいえ、まだまだこれからです。行動規範を浸透させるための施策のひとつとして、Slackで「Be max」な行動をした人を月に一度表彰する「Be max賞」という制度があります。5月の「Be max賞」を圧倒的な獲得したのは、データサイエンスチームの中元さん。彼女はテクニカルなスキルもさることながら、能動的な姿勢が素晴らしい。まさにベンチャースピリットに溢れた人材です。

また、ちょうど先週も文化浸透のために、新たな仕組みを立ち上げたところです。Zoomのブレイクアウトセッションを使って、4人くらいのグループで、「Be max to speed , to challenge , to crew」を感じた行動をシェアする時間を週に一度の全社会議の中に設けたんです。誰かが一方的に語りかけるのではなく、「平場感」を持って全員が自由に話してもらうための試みだったのですが、社員全員にアンケートもとりましたが、大成功でした。

ちなみにこのアイデアを考え、実行までしてくれたのは、DX教育事業部でコーチングアドバイザーを務めている竹谷。彼はデジタルマーケティングの講師もしており、チームをいかに盛り上げるか、というところを常に意識しており引き出しを多く持っています。私にはとても思いつかないアイデアを考えてくれます。

荒波:メンバーの声を、きちんと汲み上げているところも素晴らしい。伊藤くんはトップダウン型のリーダーというイメージがあったけれど、ボトムアップなやり方もうまく取り入れている。いいチームに育ってきていると思います。
 

対談2

 

中小企業向けDX支援の領域で、前人未踏のチャレンジを

――ここまでポジティブなお話を伺ってきましたが、「これは大変だな」と思う部分はありますか?

伊藤:アンドデジタルを通して、中小・地方企業のご支援をできることは、私の生きがいなので、大変なことは全くありません!心の底から情熱をもって取り組めています。ただ、やっぱり不安は大きいですね。私自身の経験から言っても、新規事業が成功する確率は2~3割程度。ソウルドアウトグループとしても、素晴らしい人材と投資するお金を用意してくれています。その中で、「アンドデジタルが成功しなかったらどうしよう。グループに迷惑をかけたくない」という不安は常にあります。

荒波:さっき伊藤くん自身が言っていたように、チャレンジして失敗するのなら、それはグループとしてもウェルカムです。全力でチャレンジして、もし方向性が違うなと気付いたら、そのときに方向転換すればいい。それがさらなるチャレンジにつながっていけばOKだと思います。

その一方、プレッシャーをかけるようで申し訳ないけれど、時間や人といったリソースは有限です。特に時間的な制約は大きい。DX市場が今後ますます成長していくなかで、誰が一番に「最適解」にたどり着くか。あと一年が勝負だと思います。だから「ジッセン! DX」はいつローンチできるのかと、伊藤くんにしつこいくらい聞いてしまう(笑)。

――「ジッセン! DX」をはじめとしたサービスを展開していくことで、アンドデジタルはどのような世界を実現したいですか?

荒波:とにかく地方を元気にしたいですよね。これから地方の人口が減少していくことは明らかなわけで、そのなかで地方のGDPをいかに保っていくかといったら、一人あたりの生産性を高めるしかない。私たち民間企業も全力で取り組むべき社会課題だと思います。特に地方には「デジタルシフトによって何を成し遂げるのか」という全体像を描けるプレイヤーが不足している。そうした人材を、「ジッセン! DX」などを通じて輩出していきたいですね。

伊藤:ソウルドアウトは、「中小企業向けのインターネット広告事業」という、儲かりづらく誰もやりたがらなかった領域に飛び込んで、10年かけてひとつの「道」を切り拓いてきた企業だと思うんです。今度は私たちアンドデジタルが、中小企業のDX支援という領域で、新たな道を切り拓きたい。志をともにするメンバーとともに、中小企業のDX支援という市場に大きなインパクトを与えられる企業として、一気に階段を駆け上がってきたいと考えています。


 

パンくず

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