想いを伝える、届ける。大切なのは想像力。 地方にある”カラー”を発信する手助けもしていきたい

仲間・文化
2018.10.30
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

ソウルドアウトには、様々な専門性と事業領域で活躍する社員がいます。
そんなプロフェッショナルたちの一部をご紹介します。

広告とは、商品などを広く世間に知らせるもの。人の関心を引きつけるもの。
素晴らしい商品・サービスだとしても、伝え方、届け方、見せ方が大切。

今回取材したのは、2013年度新卒で入社6年目となるクリエイティブソリューション部、部長補佐の坂本真由子さん。
いつもユーザーの視点を忘れず、お客様の成果の改善に取り組むクリエイティブのプロフェッショナルに、仕事の中で大切にしていることや今後の目標について伺いました。

坂本 真由子(さかもと まゆこ)
WEBマーケティングサービス本部クリエイティブソリューション部 部長補佐
プロフィールをみる
坂本 真由子(さかもと まゆこ)
2013年新卒入社。入社時からクリエイティブソリューション部に所属。5年間、一度も異動のないクリエイティブ特化人材。月間70万PVを超えるオウンドメディア『LISKUL(リスクル)』の立ち上げメンバー。2017年上期本部MVP受賞。

クリエイティブのプロフェッショナルとして

―最初に自己紹介を兼ねて、現在の坂本さんのお仕事を教えてください。

私の経歴は、”ソウルドアウト歴=クリエイティブソリューション部歴”です。最初の配属から、クリエイティブソリューション部に所属しています。

現在取り組んでいるのは大きく二つです。

一つは、クリエイティブソリューション部での通常の業務です。
お客様の成果を改善するための企画設計です。具体的には、営業スタッフや運用コンサルと連携して、バナーやLP(ランディングページ=ユーザーが最初に到達する着地ページ)、記事や動画の制作をしています。制作を進めていく中で、ユーザーにアクションしてもらうためのシナリオ設計や、制作の進行管理をしています。他にも、ヒートマップ(※1)の結果を分析して、ページの改善提案なども行っています。

案件の主担当はメンバーにお願いし、私はメンバーのスキルアップのため、制作物のレビューやフォローを主に行います。現在、メンバー一人で4~5社を担当しています。私は、全メンバーの担当案件に対してレビューをしているので、20~25社のお客様に関わらせていただいていることになります。

もう一つは、部署で蓄積したノウハウを体系化するプロジェクトです。
これまでお客様の成果を上げることを使命として、クリエイティブの側面から支援をさせていただいてきました。その中の一つ、LP制作においては、ターゲット設計から構成案作成までの一連の流れの中で、業界・商材ごとにある程度”王道の型”を用意できるのでは?と考えました。そこで、私がこの6年間で培ったノウハウや制作ディレクションにおけるコツを体系化するプロジェクトを立ち上げました。

ゼロからLPをつくろうとすると、どうしてもたくさんの時間がかかってしまいます。”王道の型”を用いながら進めることで、後輩や営業スタッフなど、LP制作の経験値にかかわらず誰もが効果的なものを作れるようになれば、と考えています。その結果、お客様に効果の出やすいいいものを早く・広く届けられるようになることが理想です。

 

大切なのは”想像力”

ー入社からこれまで取り組んできたことについて教えてください。

2013年4月、現在のクリエイティブソリューション部の前身である「成果改善室」が最初の配属先でした。名前の通り、お客様の”成果”を”改善”するための部署です。(※2)

広告があって、その先にLPがあって、その先に成果地点がある。となると、成果に寄与するのは、LPの役割が大きいんですよね。そして、成果につながるLPにするには、綺麗でかっこいいだけではいけない。
そんなことを含めて、現・上席執行役員の長谷川さんから、クリエイティブとは何か、という基本となる考え方を教えていただきました。

ここで培った考え方が、多くの業務に活かせていると感じます。

しばらくは業務を遂行することに集中していたのですが、入社1年目、2013年の年末に長谷川さんからお声掛けいただき、ソウルドアウトのオウンドメディア「LISKUL(リスクル)」(https://liskul.com/)の立ち上げを経験しました。私を含めた立ち上げメンバー7人の社員で、現業と並行して記事を書くことになりました。7人でどうにか記事を作っていかなければならなかったので、私は3か月ほどの間、1週間に2記事ペースで執筆していました。外部のコンサルタントからスパルタのレクチャーを受けながら、一記事仕上げるために10時間以上かかることもありました。(※3)

 

ーメディア「LISKUL」の立ち上げでは、どのような学びがありましたか。

広告のクリエイティブを作るときに忘れてはならない”ユーザー視点”を、メディアの立ち上げを通して学びました。

記事を執筆する過程では、ユーザーのニーズを捉えストーリーを設計します。
前提として重要なのは、検索するワードによってユーザーが求めている情報は異なること。「検索したときどんな状況なのだろう?」「どんな情報を欲しているのだろう?」と”想像力”を働かせ、記事コンテンツの順序や内容を組み立てていきます。ユーザーを飽きさせないストーリーを作るんです。

例えば「LP 効果」と検索している人は、広告の遷移先を現在はサイトにしているが、LPを作るとどれほど効果があるのか気になっているかもしれません。
一方で「LP 改善」と検索している人は、LPはすでに持っていて成果が横ばいか悪化中。今あるLPをどうにか改善する方法や、新たに作る際に気を付けるべきポイントが知りたいかもしれません。

実際にユーザーが何を考えているのか、正解は分かりません。ですが、ユーザー視点を意識して執筆することで、自然とSEO順位(※4)も上がってきます。執筆した記事がSEO1位になると、「ユーザーに求められている記事が書けた!」と嬉しくなります。

軌道に乗るまでの3ヶ月間は毎日記事をアップし続け、「LISKUL」は今では月間PVが70万を超えるメディアとなりました(※5)。
ちなみに、「LISKUL」の名付け親は私です(笑)!“リスティング広告+来る(集客)”から来ています。

 

―部署では、メンバーのスキルアップに力を入れているそうですね。

お互いに意見交換をしてノウハウを共有する場を設けることで、メンバーのスキルアップを図ろうと、去年から「朝会」をスタートさせました。毎朝30分~1時間、メンバー全員が参加し、担当する案件のレビューをメンバー同士で行います。

それぞれが自分の担当している業界にこだわらず、レビューをし合います。
他のメンバーの担当案件にも関わるようにすることで、自分の担当している案件にも活用できるヒントが見つかったり、自分の経験したことのない業界のお客様を担当することになった時の引き出しが増えたりすればいいなと思っています。


▼朝会では、メンバーが担当する案件のレビューを行う。
朝会

―レビューの中で、坂本さんが大切にしていることを教えてください。

「どう思う?」と問いを重ねるようにしています。

「自分で理由を深く考えてほしい」「誰もが見て分かるような表面的な指摘ではなく、ユーザーを考えて意見を出してほしい」という2つの意図があります。クリエイティブには、決まった答えはありません。自分のつくるものに自信を持ってほしいからこそ、正解をこちらから提示せず自分でかみ砕いて考えるよう促します。

「そもそもどうして、そのユーザーに対して伝えるのか?」「そもそも、そのユーザーはどのようなことを考えているのか?」と、ユーザーの視点に立ち返って考えてもらうようにしています。ユーザーのニーズは、広告の配信媒体や、ターゲティングなどの配信設定によっても変化するんです。

「どうすればいいですか?」という質問は、相手に考えることを丸投げしているのと同じ。自分で考え「こうだと思うのですがどうですか?」と、あとは相手に判断してもらうだけにすれば、クリエイティブの業務でなくても、仲間ともお客様とも円滑に事が進むようになると私自身実感しています。

あとは、Webサイトを見て、もっとこんなこと加えられないかな?と、自分の経験値を活かして+αのアドバイスをします。

 

―普段の生活でも「どう思う?」と問うことはありますか。

そうですね、無意識のうちに、「なぜだろう?」って理由をぐるぐる考えている気がします(笑)。

例えば、ジャンルは全く異なる2つの好きな曲があるときに、「三拍子のリズムが好きなのかな?」「マイナー調の曲ばっかりだな。」「どうして好きなんだろう?」というように、ついつい共通点を探ってしまいます。

あと、大学時代、カフェや料亭、ワインバーなど、接客のアルバイトを多く経験しました。バイト先によって、訪れるお客様の属性やお客様の属性や考えていること、生活の状況、立場などが異なっていたため、コミュニケーションの仕方を変えていました。自分なりに問うて考え接客をするのは、楽しかったですね。

接客業では自分自身が表に立って商品をアピールできますが、現在の業務では、企業様の商品を広告によって魅力的に売っていくこと、広めていくことが仕事です。
商品を届ける先は一般の生活者であり、その点では接客業と同じだと思っています。大学時代のアルバイトで経験したように、”想像力”を働かせながら様々なソリューションやコミュニケーションを使って、魅力ある商品・サービスを届けていきたいです。

 

地方にある魅力を伝えたい。私だからできること

―これから、会社の中ではどのような役割を担っていきたいですか。

現在進めている、LP制作を体系化するプロジェクトを皮切りに、部署にあるノウハウを体系化していきたいです。

ノウハウを整理して社内に伝えていかなければ……、と以前から強く感じていて、その一つが実現し現在のプロジェクトが走っています。今後もノウハウを凝縮し、より多くのお客様に、早く、安く、それでいて効果が出るものを届けることができるようにしたいです。

 

―これからの目標を教えてください。

地方に眠っている、魅力のあるものを、もっともっと自分でかみ砕いて伝えていきたいです。
私は入社してからずっとクリエイティブの業務に携わっています。この経験を活かし、部署にとらわれず自分にできることを考え、領域を広げていきたいです。

現在は、お客様の商品をどう魅せるか?どう売るか?に注力していますが、いずれは、商品設計に関することも支援できるようになりたいです。パッケージ、ネーミングなどのデザイン面の他、オファーやキャンペーン内容などの戦略部分まで、お客様の商品にもっと深く携わってみたい。今まで学んできた”ユーザー視点”を違う領域で活かしていきたいです。

地方にしかない、地方ならではの”カラー”を発信する手助けをしたいですし、できると楽しいだろうなと思っています。

 

※1 ヒートマップ=Webサイト訪問者の目線の動きやマウスの動き、コンテンツの熟読時間などの情報を、ひと目で理解できるよう可視化したもの。
数値ではなく、サーモグラフィーのような色のグラデーションで表示される。

※2 『勝率9割以上。CVRを改善する「成果改善支援室」』
https://www.sold-out.co.jp/soulofsoldout/history/20170606_0
ソウルドアウト創業以来の思いを形にするため設立された成果改善支援室。その背景や立ち上げてからの様子を、代表取締役社長の荻原と長谷川が対談で語ります。

※3 『見込み顧客に対して真剣になれば、マーケティングはうまくいく。バズ部×LISKULが考えるコンテンツマーケティングとは?』
https://liskul.com/interview-content-marketing-20801
コンテンツマーケティングの支援を行っている株式会社ルーシー取締役 石井穣氏と長谷川に、共にサービスを開発していくことになった背景と、中小企業のコンテンツマーケティングを成功に導く秘訣について伺います。
「LISKUL」は石井氏のレクチャーの元、最初の半年で月間30万PVまで成長しました。

※4 SEO=「Search Engine Optimization」の略称。検索結果でWebサイトがより上部(高い検索順位)に表示されるための施策のこと。「ユーザーにとって使いやすい」「ユーザーのためになる」コンテンツなど、ユーザーを重視したサイトの制作が重要です。

※5 『自社メディア「LISKUL」が実践するSEOの必勝法とは?』
https://liskul.com/liskul-seo-26644
「LISKUL」の大きな特徴として、流入の90%以上がSEO経由という実績があります。400記事を超える記事のうち、9割ほどが検索順位の1~3位に表示されており、SEOからの強い集客力を実現しています。

 

関連コンテンツ

坂本さんが出演している、2013年度新卒入社社員による座談会の記事です。

▼『「お客様が、地方から夢を持てる会社にしたい」 ソウルドアウトの次世代を担う、13新卒座談会』
13新卒座談会

パンくず

  • ホーム
  • Magazine
  • 仲間・文化
  • 想いを伝える、届ける。大切なのは想像力。 地方にある”カラー”を発信する手助けもしていきたい